シックスシグマの基礎から導入まで、シックスシグマに関する情報を満載:シックスシグマオフィシャルページ

シックスシグマを導入する

Case5 技術開発力強化のための導入例

  • ・ 社員数約800名、年間売り上げ約600億円の1部上場光学機器メーカー。
  • ・ SS活動を、統計的評価手法を取り入れ、新製品の開発効率化するために導入。

新製品開発力向上プロジェクト

顧客の信頼を損なう製品不良と出荷遅れをなくすために、設計開発力を向上させるプロジェクトを行った。

Define 定義
  • まず関係者の問題認識を集めてみたところ、以下のとおりであった。
  • 経営者の認識:
    デジタル化による画質向上の早期実現と新製品投入により競争力を強化したい。
  • ユーザーの声:
    新製品が納期どおりにリリースされず、納品後に不具合が多発している。
  • 設計担当者の声:
    業界1位の競合他社に比べて、今ひとつ製品の優位性がはっきりしない。
Measure 測定
  • 従来から、この製品の画質の差別優位性を定量的に評価する手段をもっていなかった。
  • 評価指標:
    「従来の機能評価方法は定性的で、定量的評価ができない」
  • 評価プロセス:
    「製品評価を依頼した先生の主観のみで良否を決め付けられてしまう」
  • 一方、競合他社は画質の定量評価手段を独自に策定していることが論文発表などからわかってきた。
Analyze 分析
  • ・ 設計部門を中心に、生産技術、研究開発、品質管理などの代表メンバーでチームを構成し、他事業部がもつ別の製品で確立されていた画質評価手法から、評価軸を作り、数値化を試みた。
  • ・ 簡易モデルによる評価や、現行品に適用することでこれらの評価軸が適用可能かどうかを、定量的に分析した。
Design 設計
  • ・ 実際に作った画質評価軸を適用し、実験計画法と社内検討会によって条件を絞込み、重要項目として5軸を選んだ。
  • ・ さらに評価用の専用設備を構築し、他社競合品、当社従来品との比較から新製品の仕様値を決定した。
  • その結果、設計段階で画質の再現性が検証できるようになり、ソフトウエアのパラメータ変更だけで画質を変更することが可能になった。(従来はハードウエアの変更が必要であった。)
Verify 検証
  • 上記により、新しい画質評価方法が確立できた。
    その結果、画質評価時間は従来の3分の1に短縮され、バグ修正などによる仕様値変更作業もソフトウエア上で可能になったため、予定納期で製品開発が終了できた。
    この画質評価方法を学会発表した当該チームは、社長表彰を受けた。